猛暑続き、大したこともしない、出来ない高齢者のわたし、それでもどことなく疲れどことなく痛みが生じて、首を回転させたり腰に手を当てたりして凌いでいる。全体、かったるいのである。

 知らぬ間に横になって寝入ってしまう。(此処はどこ?今は何時?)ああ、もう四時なの。ああ、未だ昼間だったのね、などと朦朧とする頭。

(いいの、だって年寄りなんだもん)と自分を肯定する。
 自分が見えないから、無理にも自分を年寄り扱いして納得させている。
 けれど現実問題として、立ち上がりは《すっくと》ばかりはいかず、前のめり。ふらっとする姿勢を辛うじて正して歩きだすという具合。

 今日為すべきは明日、明日は永遠の明日であって為すべきことそのものを忘れる。死の淵をよろよろ歩ている気分《しっかり、頑張って元気出して歩け!》自分を鼓舞する。

 がんばれ、がんばれ、わたし。へこたれるなよ!(76才、夏の感慨であります)