
『弁証法礼讃』
建屋の窓の中に建屋が入っている光景、常識を欺くものである。
家の中に家がある、しかもそれは一つの窓(部分)から全体(窓を含む家)を見るという逆の発想は物理的には存在しない。
しかし、精神的(空想)においては自由で開放された空間を想像することは可能である。
部分から部分を含む全体が見える。
小が大を収納する、球体に開けた小さな穴から球体全体をねじ込める、こんな連鎖があるだろうか。空間を収縮させる手立ては物理的には存在しない。
《メビウスの輪》否定の先にある大いなる肯定《永遠》
数式(物理)で証明し得ないことも現実的な工法として成立する。
(大いに愉快ではないか)マグリットの見解である。
写真は『ReneMagritte』展覧会カタログより