
『呪い』
青空のなかに雲が浮かんでいる、それきり。
この中に「呪い」があるだろうか、自然の運行。人為の関与を受け付けない景色。
見上げた中空に「呪い」を発見できるだろうか。
人は願望を来す祈りを捧げるときには必ず仰向き空を見る。人の中に潜む邪悪、恨みつらみの相手への呪いは天然自然の青空に霧消するのではないか。
天空との対峙に『呪い』は応えるだろうか。物理的真実は精神の虚弱を受け付け応えてくれるのだろうか。人為の横暴を冷静に見ている空の雲に呪いは届かない。
表題の『呪い』は決して歪められない自然への敬意を込めたものである。
写真は『Rene Magritte』展覧会カタログより