
セリア(百均)にウイリアム・モリスのパターンがあると聞いてどんなかと行ってみた。すぐ売り切れるというので、(あるかな)と思ったらクロスが一枚ありました。
店内に入ると引き寄せられるように手に取っていたわたし。
家に持ち帰り眺めると、なるほど凄くて圧巻。
製版に携わった者ならすぐに解る高度な技術。
ファブリックでも必ず確認するつなぎ目、送り。連続して広げていくとどこかしら《線》が走る。もちろん意図しない線が浮上するわけでミスである。それを修正しごまかし、消していく作業が必須である。けれどモリスの作品にはそれがない。フラットに連続し奇妙な線は探せない。
線描の巧妙さは魅了する流れがあり美しく彩色を引き立てている。
加えて線描の繊細さ、どういう印刷技術だったのか…唸るような息をのむ流れは細かい計算が隠れている。
わたしはしばらく眺め、たった一枚(100円)の布地にほれ込み、簡易バックを作成。ミシンでザクザクするのは忍びなく総て下手な手縫い。