坂本龍一の追悼番組を見てこんなに凄い人を失ってしまったのかと驚愕。子育て、看病に追われながらの内職・・・仕事をしながら繰り返しYMOの曲を聞いたことなど思い出していた。ノリがいいというか気分高揚のために聞いていた曲で坂本龍一についてはほとんど知らなかったわたし。

 何気なく見ていた日曜美術館でこの人の持つ普通でない感性に震えが走った。
 既成概念を壊す…この静かな闘争。

 化学変化、光合成にまでその差異のリズムに耳を傾け、植物(自然)や宇宙に至るまで、そのざわめきに(自然観)を捉えようとする感性。感覚を聴覚・視覚に変換させる試み、終わりなき静謐を拡張し五感に訴えるよう変換する意図に意味を見出すというより一体化、共感させるべく溢れほとばしる熱情。

 圧巻である、新しい時代の自然観、究極胸に響き渡る《音》への情熱。機械(人工・叡智)を駆使しての人間的な営みを表現していく挑戦。

 71才、早すぎる死は残念極まる出来事、大きな喪失感…遅ればせながら追悼の意を捧げたい。