平面上に質を置換された人型、切り抜かれた印(模様)は永遠にどこまでも続く連続模様の一端である。
 『喜劇の精神』に終(果て)はなく、茫洋とした世界を足を踏ん張って登ろうとするのか降りざるを得ないのか・・・安定した立ち位置は約束されていない。

 掴みどころのない世界、ヒントや拠り所が見えない。捜しつつ進んでいく姿も降下を余儀なくされているのかもしれず、上昇志向は坂という立地に遮られているために非常に困難である。
 いつ果てるとも知れない戦い、闘い続けることが《生きること》そのものであり、生きることそのものが『喜劇の精神』なのだと気づかされる。
 吹けば飛ぶような、しかし抜け穴が各所にあるということは抵抗を緩和させているのかもしれない。わたしは喜劇の精神をもって生きている(立ち向かっている)という自己分析、存在証明である。

 写真は『Rene Magritte』展覧会カタログより