
素材は硬質ゆえに風化を妨げる永続性があり重量は移動を拒むが、自然とは一線を画す《人為》である。
物質であるが《精神》の表意(一定の意味)としての形態、集合である。
傾斜、各それぞれの間隔は独立しながら連携し一体化している。この作品の前で人は優位に立てない感覚に襲われる。作品は沈黙しているが多くを語りその秘めた創意に圧倒され言葉を失わざるを得ない。
対峙の圧力に打ち勝つエネルギーは計り知れないものがある。物理的に空(上部)から俯瞰することも可能であるがその平坦さ(面)は大地に融合、融解し、大地そのものに変貌する。
この作品の鋭角な突起は先鋒(主張)として『高みへ』の意味に合致する。
写真は日経新聞『対話する野外彫刻・十選』西山重徳より