深い眠り、確かに女性は重ねられた層(死を暗示する板状の層)に横たわっている。裸体を被うものは死を意味する白布かもしれない。

 ここは深い水底(異次元)だろうか、彼女の上をオサガメ(男性)が浮遊、否、去っていく。彼女は求めているのか拒否しているのかは不明であるが、彼女の柔肌に対してオサガメの鋭利な凶器のような肌は少なくとも安全ではなく脅威であり重い。

 時が止まったような静かな光景はエロスを潜在させた神秘がある。
 登場する女性は母なるものと推定されるが、この場合は明らかに女そのものである。襲われたのちの悲哀としての死、求めざる後の結末かもしれない。ドラマの内在を許容する画であり活性はないが、遡る事件は確かにあったのではないか。

 写真は『Rene Magritte』展覧会カタログより