毎年、日赤の募 金を集めに各家庭を回った五月。五月が近づくだけで動悸がし、春はいつも重かったのを思い出す。
二十年あまり・・・お役御免になってからの開放感は例えようのないほど。
でも、ふと思う。近所の方と顔なじみになり、陰気で人見知りのわたしが誰彼なく挨拶を交わすことが出来るようになったのはこの募金集めのおかげだったかもしれないと。(あの人は如何している? )雨戸が閉じたままだと気にかかり、戸が開くと思わず(歓喜)。
総ての家庭がそれなりに年を重ね、亡くなられた方もあり、見知らぬ方の住居になっていることもある。わたし自身も後期高齢者のお婆さん。
地域のなかで年を重ねていく感慨、募金集めの憂欝は貴重な経験だったと今は思う。