
半円形のガラス板に描かれた図を組み立てることは不可である。ガラス板に描かれていることで収まりがついてるが、現実には設置できない形態である。
ガラスの回転板であれば、回転することが前提である。
回転した結果は想像するまでもなく鉛色の球体になり、内部は消失してしまう。
つまり存在するが非存在なのである。
この不思議な製作の意図は何だろう、悲しいまでに虚無が突き刺さる。冷たい空無、内包されたものは不完全なるもののありのまま・・・否、不完全などではなく、完全への問いかけである。
写真は『DUCHAMP』TASCHENより