所有・雰囲気・振動ーSLITⅢ

 所有・雰囲気・振動・・・自身が抱く世界観、観察、体感、情報の所有による自身の位置。
 存在の希薄、にもかかわらず確かに存在しているという自己主張。

 山(凸)のようにも谷(凹)のようにも見える線描、そして指の跡、押し開けられた(人為的)な穴。地上に儚くも人影、そして地下(不可視)との深く広い境界。
 集約はあくまで金属に頼る、地球を覆っているはずの緑(生物)は微かである。生息の比率とはを測る推測の一パターンではないか。

 写真は若林奮『飛葉と振動』展・図録より