帆柱に遣りし鹿のにほひかな

 帆柱に遣りし鹿のにほひかな(帆柱遣鹿匂)はハン・チュウ・ケン・カ・ニオと読んで、畔、中、顕、鳰、采。
☆畔(水のほとり)の中で顕(目立つ)鳰の采(姿)がある。

 帆柱に遣りし鹿のにほひかな(帆柱遣鹿匂)はハン・チュウ・ケン・カ・ニオと読んで、反、注、兼、歌、匂、再。
☆反(元に戻ること)を注(書き記す)。
 兼(二つ以上のものを併せ持つ)歌の匂(風情)を再(重ねる)。

 帆柱に遣りし鹿のにほひかな(帆柱遣鹿匂)はハン・チュウ・ケン・カ・ニオと読んで、凡、衷、顕、仁王、裁。
☆凡(すべて)衷(心の中)が顕(現れる)仁王(仁王様)の裁(さばき)がある。

 帆柱に遣りし鹿のにほひかな(帆柱遣鹿匂)はホ・チュウ・ケン・シカ・ニオと読んで、補、注、兼、詩歌、匂。
☆補注(補って付け加えた注釈)を兼ねた詩歌の匂(気配)がある。

※船で鹿を運ぶ長閑な光景だろうか。