
自分自身が目前の空間を測るための模型Ⅰ
目前の空間・・・自身の存在が視覚体感を経て感じうる世界。
半身はなぜか地中に埋まっている、地上の人である自身は地下の存在によって支えられてあることの具象化、目に見える地上の景色ばかりが自身の存在に関わっているのではないという証明。
確かに地上の景色は地下の存在(土、水・・・有機、無機の物質)によって成り立つ連帯の関係性を持っている。
ある意味瞑想世界であり、あらゆる無駄な部位をそぎ落とした簡潔な景色の集約は、緑を消し緑を浮上させる仕組みがある。無意識と意識の挟間を測る実験的操作である。
写真は若林奮『飛葉と振動』展・図録より