
1-4-7 Untitled
角柱、方形の集合・・・非自然、人為的景色は何を意図しているのだろう。
中間に方形のトンネル(空間)がある、自然あるいは景色を模したものであるが、あくまで造作物である。
全体、崩壊の恐れは明白であり形を留めていること自体が奇跡である。つまりあり得ない景色の工作は現代の危機を象徴しているようでもあり、底知れぬ不安感を内包している。
整然とした並びは微妙に不具合がもれ、中間にある空洞は都会の地下空間を暗示しているのではないか。安定しているかの光景の大いなる不安・・・。
大地の在りようである。
写真は若林奮『飛葉と振動』展・図録より