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 得体のしれないものであり、何であると特定できない。
 連続していくものの切断された部分であるらしい。時間あるいは存在の不確定、しかし厳然とつながり永遠を想定されるパーツ。

 未確認であることの拡散と凝縮は倒立の不安定で暗示される。

 存在への凝視は難解である。遥かな昔年・・・古代、連綿と持続してきたことへの経緯はこの不安定極まりないカットに提示されているのではないか・

 写真は若林奮 『飛葉と振動』展・カタログより