旅の途中である。
 どのような旅であるのか。訳は不明であるが大きなトランクを見ると、小旅行ではなく決意のある旅行、逃避行(道ならぬ恋)かもしれない。

 女はベットの上で何か手紙(メモ)のようなものに目を落としている。
 女の着衣も微妙である、枕と肘で隠れているが、肌着はどこまでを被っているのか・・・。

 ダブルのベットに女が一人、男は不在である。
 残されたメモを見る女は落胆の態を醸し出している。

 眼目を下に置き上部を空白にとった構図は何を語っているのか。
 ドラマの展開のを覗き込む(創りこむ)画家の眼差し、鑑賞者はそれぞれの記憶から思いを馳せる。
 画は時間の前後をも描き出している。

 写真は『HOPPER』画集より