
光を描いているが熱を感じない、むしろ冷感・・・霊感のような気配がある。かつて此処には幾多の人の生活(喜怒哀楽)があり、今も密かに隠蔽され息づいているような感触(塵埃)がある。
美醜を超越した気配(塵埃)、見える者にしか見えない(聞こえない)微塵の粒子のさざめきである。
壁一つ隔てた影の所有する陰湿、否、光に舞う塵埃の陽気にさえ見える煌めき。
過去、時代の持つデータの集積の破片が舞っている。この光景の神秘、神聖な虚空。
心酔し留まることに執着せずにはいられない。
光に舞う塵埃への崇高なる敬愛を誰が知るだろう。
「陽光の舞う塵埃」への信奉は聖なる祈りである。
写真は日経新聞 2020.9.20