おのおの葉月のひかりにきそいけり
深夜である、月は満月、中秋の名月は煌々と地上を照らしている。
我ら地球の衆、千差万別にみえる生きとし生きる人の息づかい。(我こそは)の意気込み!
精いっぱい頑張り、疲れ果て、汚れてしまったわたし・・・ざわめく木々の葉のなかで、今しも枯れ落ちそうな葉にも等しい。
けれど、見上げる月の光に憐れみはない。太陽のような強さもないけれど静かに競うことなく光っている。
勝ち負けがあるだろうか、ただ自分に立ち向かい競う、その美しさである。
おのおのの葉であるわたし達、月のひかりに対峙し、きそっている。生命のざわめきにそれぞれが戦っている。