暦日やみずから堕ちて向日葵黄

 御一日(おついたち)である、幾たび・・・幾年経ったことだろう。知らぬ間にこんな風情になり下がってしまった。
 流れに逆らわずに、否、自ら選んで堕ちたに決まっている。
 潔癖にきれいに咲きたかったのに、この体たらくを自分が蔑んでいる暦日である。

 太陽に向かって輝くように力強く咲く向日葵、後ろめたいことなんかありはしない。普く照らす太陽の黄! 嘆くなよ、責めるなよ、まぶしすぎる向日葵に(わたしは生きている)とつぶやいている。