対決やじんじん昇る器の蒸気

 じんじん昇っていく器の蒸気、水が蒸気になりやがて気体になるときのその熱量は最大(沸騰)である。心のありようが普通ではない、燃えるというより爆発であり、噴火にも等しい。

 対決や・・・何に向かうというのか、この虚しさ。悔恨だろうか、憤怒、未練、惜別、じんじん昇る器の蒸気ほどに激しく高まり、落ち着くべき着地を見失っている。
 秘めたエネルギーはやがて消失していくのだろうか。人生に対する憤懣、焦りと投げやり、満たされない思い。

 負けてなるまいぞ! 対決は虚しい。葛藤はわたしの中でじんじん昇る蒸気のごとく無に帰していく。ただ、それを見つめている眼差しの向こうには過去の過ちの高笑いがある。惨めな過去への復讐にじんじん責め苛まれている。