
『オーステルリッツの喧嘩』
ミニチュアの窓:木とガラスに油彩
ロシアの連合軍を大破した戦い(オーステルリッツの戦い)をイメージさせる。
戦いは喧嘩のようなもの、このミニュチュアの窓の仕切り、小さな小さな仕切りへの執着により、多くの戦死者を出したが、こんなもんである。空から見たら国境の線は見えない。
デュシャンの差し出した『オーステルリッツの喧嘩』のミニチュアの窓、ガラス窓に油彩(筆)で丸が書いてある。(ここは通れません、危険ですよ)というサインである。
人はなぜ戦うのか、多くの戦死者を出してまで…作品は墓標であり、告発である。
写真は『DUCHAMP』TASCHENより