75才ともなると、少なからず支障をきたし万全の日常を謳歌しているという風ではなくなる。(まだ生きているのか)と自分でも笑ってしまう時がある。
災害の後片付けなどボランティアの方々を見ていると、体力、筋力の減少したわが身が恨めしい。自分のことばかりで年を取り、老いては人の役にも立たず、必須の家事も滞りがち・・・。
「ボランティアに行くには体力は必要、どこでも寝られる覚悟がなくればダメ。でも行けばごく小さな仕事でも役に立つの、ごみを拾い集めるとか、ゆっくり確認するとか…いくらでも仕事はあるわ。だから行くの」と言っていた人がいた。わたし自身が災害に遭遇したら、と考えても気が滅入る。
行動力の無いまま年を取ってしまった。友人たちのなかには重篤な病を抱えている人も少なくない。電話をしたり、見舞ったり・・・ため息に暮れる日も多い。
あと少しの時間、2050年には100歳以上の人は50万人に上るとも言われている。仮に100までと思っても無事に自分を失わずに元気よくしていられるか不安である。
一日一日、祈るように暮らし「年を取ると嫌なことばかり」と女々しい愚痴をこぼさないよう気を付けている。