ことごとく未踏なりけり冬の星

 ことごとく未踏なりけり・・・冬の星、満天の星空を仰ぐ。
 無窮、無限、果てしなくこのわたくしに接続した時空に在りながら、近づくことはおろか足を踏み入れることなど決してできない。

 見えているが見ることは叶わない夢幻、存在の怪しさ。
 個と世界、大いなる宇宙の中のわたくしという存在を問うとき、微塵たる自己に気づく。ことごとく未踏である時空の巨大な溝、否、つながりに哭こうか。
 冬の星を大地(地球)に立って見上げる孤独、生きることの意味が擦過する。