化粧が下手である。

 昔、口紅を付けたりすると息子が「なんか気持ち悪いね」と。

 

 ほとんど化粧なしで過ごしているけれど、サークルなどで出かける時は少々それらしく(紅白粉)を施す。滑稽にならない程度を心掛けているけれどコロナ以降《マスク》を忘れずにつけているので化粧も不要になっている。

 

 身だしなみも難しい。上から下まで安価な着衣であれば、化粧なしが無難かもしれない。

 化粧どころか、健康第一が最大の課題。元気に歩けるわたしでいることが唯一の望み。

 

 あちこち傷んだ身体を繕いながら元気を装って暮らしている。そのむかし、出かけるわたしを新聞配達のお兄ちゃんが「お姉さん、いってらっしゃい」と声をかけてくれた。やばい姉ちゃん、調和ということを知らない田舎娘であったわたし。

 (恥ずかしきのことのみ多かりき)の人生。

 疲労困憊ながらも(よくぞ生き抜いた)と自分を誉めてあげたい後のないわたしである。