あの日から、8年が経ちましたね。

当時、祈るような気持ちで
ブログやメルマガを綴って
いたことを思い出します。

今日は、
その時に配信したメルマガを
編集して再送しますね。

◆カリフォルニアの事件

1975年、カリフォルニアの小さな町で、
5歳から15歳までの子ども26人が、
スクールバスから誘拐されました。

彼らは、
犯人によって採石場跡の地下に
閉じ込められましたが、誘拐から
36時間後に全員救出されました。

ところが、事件から数カ月後、
子どもたちに深刻なPTSD
(心的外傷後ストレス障害)
の症状が出たのです。

中には、社会生活が送れなくなる
子どももいました。

しかし、たった一人だけ、
PTSDの症状が出なかった子どもが
いたのです。

◆動き続けていた

当時14歳のボブは、子どもたちが
恐怖に凍り付き動けなくなった時に、
脱出用の穴を掘り始めました。

危機の中で土砂をかき分け、
他の子どもにも働きかけ、
トンネルを掘り続けたのです。

結果的に彼の掘った穴が地上に通じ、
全員無事に逃げ出すことが出来ました。

実はその後、彼だけが深刻なPTSDの
症状に悩まされずにすんだのです。

私たちは誰でも、恐怖に襲われた時、
心や身体が硬直反応をおこします。

それは実際の恐怖が過ぎ去った後でも、
私たちを圧倒し続けるのです。

しかしボブの場合、動き続けることで、
誰もが体験する心身の硬直反応を
体験せずにすみました。

動き、声を出し、他者に働きかける。
これが、鍵です。

◆生きるためにできること

トンネルを掘り続けたボブのように、
生きるために身体を動かし、
呼吸を深め、声を出しましょう。

◎筋肉をほどく
◎ゆったりとした呼吸で身体の循環を促す
◎声を出し身体に振動を与え、共鳴させる

硬直反応を改善するためには、
これらのことが、
とても重要です。

どうか、声を出して下さい。

自分の声を聴く。
誰かの声を聴く。

それだけでも、折れそうな心が
支えられる場合もあります。

ゆっくりで構いません。

出来るだけ休養をとり、
たまには感情を解放し、
動き、呼吸をし、声を出す。

そこに必ず、希望の火は灯ります。

~あなたの毎日が、
   美しい響きとワクワクに満ちて
     幸せでありますように~

 

(2019年3月11日配信・メルマガ「呼吸の奇跡☆声の魔法」より)