日日是好日(にちにちこれこうじつ)

~お茶が教えてくれた15のしあわせ~

 

森下典子・著 新潮文庫

を読みました。

著者の森下さんが20歳の時にお茶に出会い、
お茶を通して成長して行く25年間が描かれた
素晴らしいエッセイです。

雨の日は、雨を聴きなさい。
心も体も、ここにいなさい。

あなたの五感を使って、
今を一心に味わいなさい。

そうすればわかるはずだ。

自由になる道は、
いつでも今ここにある


これは、お茶の稽古を通して、
著者の森下さんが気づかれたことですが、
声を出すことも、この気づきと通ずるものがあるなと

感じました。

 

しあわせに生きる」ためには、
過去や未来ではなく、今を感じ取ることが大切です。

 

わかってはいるつもりですが、頭の中は、つい忙しく

過去と未来を駆け巡ります。

 

変えられない過去を悔やみ、まだ来ぬ未来を憂う。

 

知らず知らずにうちに、五感は閉じて、自分を守ろうと

身を硬くしてしまいます。

 

「今」から離れれば離れるほど、人は疲弊してしまいます。

 

私、お茶のことは何もわかりませんが、心を静かにして、
五感を開き、今を一心に感じ取り、目の前の人たちと

喜びを分かち合いつつ、丁寧に声と表現に関わって

行けたらと願っています。

さあ、姿勢を正して深呼吸から始めましょうか!

☆~あなたの新しい毎日が、歓びと美しい響きに満ちて、
幸せでありますように~☆

 

(2018年10月9日配信・ミニマグより)