電話を取ると、おそらく20代であろう女性の声。
「以前、先生んとこのホームページは、外注しているとおっしゃってたじゃないですかぁ」
誰?
おなじみの営業の電話だということはわかりますが、何とも芯のない声でいきなり話し始めます。
「いえ、外注していません。
自分で作ってますよ」
と私。
「え? えぇぇぇ~! そうなんだぁ……」
おいおい、お嬢さん、そうなんだぁとは、なんなんだぁ?
え? お嬢さん、せめて名を名乗れ!
「集客のためのホームページをうちで作るご提案なんですけどぉ」
「うちって? どちら? 自分で作ってるっていいましたよね。
けっこうですよ」
「あ、はぁ~い」
電話は、そのままブチっと切れました。
ええっとぉ、すみませんけどね!
電話営業の教育、もう少しなんとかなりませんか?
私、伺いましょうか?
一から鍛え直しましょうか?
いや、そもそも、このトークでOK出している会社は、
仕事の内容も、推して知るべしですよね。
あ! でも、今度から逆営業をかけるぞ。
悪いことは言わん。
うちでレッスン受けなさいって言うぞ。
よし、そうしよう。
即、向こうから切られると思うけど。
