声帯は、私たちが眠っている時は、一緒に休んでいます。

朝、目覚めると声が出にくくなっていますね。

これは、声帯もまだ目覚めていないからです。

ここで、いきなり過激な運動をする(大声を発する)と

声帯がびっくりして、炎症を起こしてしまいます。

ケアの第一は、入念な準備運動です。

スポーツをする時は、誰でもストレッチなどをして、

身体の準備をしますよね。それと同じです。

●ある程度、身体を目覚めさせた後に、声帯の準備に取り掛かります。
 まず口を閉じて「ハミング」をします。「ん~~」という声ですね。
 咽喉に手を当てると、ビリビリと振動しているのが解りますね。
 これは声帯、及びその周辺が音によって、共振しているからです。


しばらく、ハミングを楽しむとノドのあたりが柔らかくなって来ます。

●次に、自分にとって最も高い音と、最も低い音をハミングで出してみ
 ましょう。ゆるやかな曲線を描くように、高い音から低い音へと、ま
 んべんなく、咽喉を使ってみます。

 
●口を丸く大きく開いて(顔周辺の力を抜いて下さいね)声を前に出す
 ように発声してみましょう。「あ~」でも「ま~」でも構いません。
 これを高低おりまぜながら、しばらく続けます。


一通り、音と声を楽しんだら、もう一度ご自分の声をチェックしてみて
下さいね。

声帯は筋肉なので、動かすと潤って来ます。

正しい発声をしていると、ノドは渇くどころか、

潤ってどんどん調子が上がって来るはずです。
 

何事も準備は大切ですね…。

 

お試しくださいね。