これが、私の限界です

芝居の稽古の時に、10代の女の子から

この言葉が出ました。

「え?」

私、「限界」という言葉を、久々に聞きました。

 

限界って、何だっけ?

とも思いました。
 

で、はたと気付きました。


年齢を重ねると、「あぁ、これは無理だな」と思うことには、

最初から手を出さなくなっています。

 

やりたいことだけ、シンプルに続けるスタイルになってもいます。

 

それでこの頃、限界を感じなくてもいい状況になっていた

のかもしれません。

 

無意識に、舵を切ることを覚えたのかもしれませんしね。

 

だけど、

 

彼女には、充分に余力がありそうです。
のびしろも恐ろしいほどあります。

でも、「限界」と口に出した瞬間に
何かがピタッと止まった感じがしました。

舞台に立って自己表現をする者は、やはり少し独特で、
出来ない自分を猛烈に悔しがる熱量みたいなものが

必要です。

その熱が、自分の殻をバリンと破り
表現のエネルギーとなって観客の元に届きます。

限界を超えるためには、
やはり少々辛い状況も必要なんです。

出来ないことも、何度か繰り返していたら

出来るようにもなりますしね。

 

上手い下手はそれほど関係なくて

勇気と熱量が自分も周囲も変えて行くことに

つながります。


彼女は、限界を突破出来るかな。

今の苦しさは、挑戦したからこそやって来たもの。

エールを送ります

☆~あなたの新しい毎日が、
歓びと美しい響きに満ちて、
幸せでありますように~☆

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(2018年8月13日配信・ミニマグより)