30年来の友人、流しの信之(ながしののぶゆき)氏。
なぜ「流しの」という名前かというと、新宿でギターを抱えて
流しの歌手をしているからです。
そのまんまですね。
それにしても、えらく、見晴らしの良い場所で弾き語っておりますなぁ。
流しの氏は、50代になった頃に
「俺は、本当に好きな事をしたいんだ」と、
芝居の勉強をして舞台に立つようになり、映画やテレビにも出演しました。
凄いエネルギーだわ!と驚いていたら、
60代に突入したところで、台詞あり歌ありのオリジナル作品をつくって、
歌手としてステージに立ちました。
ねぇねぇ、どこへ行こうとしているの?
常々そう思っていましたが、昨夜、彼の行こうとしている道を
チラリと見ることが出来ました。
渋谷de夜会。
流しの信之、ほぼデビューライブです。
これ、良かったんです、とっても。
ロックあり、リズム&ブルースあり、美輪明宏さんのシャンソンあり。
彼が敬愛するボクサー、モハメド・アリの生涯も歌い語っていました。
私は、彼が20代の頃の歌も知っていますが、今の方がずっと良いんですよね。
不器用で素朴で粗削りで、切なくて。
始まる前は、60代だし、体調もあちこち悪いなどと年齢相応の心配も
口にしていたのですが、彼の歌はあまりに真っ直ぐで若々しいんです。
本当にやりたいこと好きなことを、誰かに伝えたいんだという思いの
純度の高さが、とっても素敵だと感じました。
その会場には、別の友人も応援に来ていました。
彼女も、50代半ばです。
「私、歌と芝居、再開した!」
と、イキイキしています。
あぁ、ここにも!
本当にやりたかったことに戻って行く人がいる。
一から大好きなことを学び直して、笑ったり泣いたりしながら、
自分の未来を創造しようとしている人たち。
「この年齢での再開だからね、死ぬまでやるわ!」
彼女の言葉に圧倒されました。
チャレンジを続ける人は、パワフルで突き抜けていて、
どこか繊細です。
青春、なかなか終わりませんね。
たぶん、死ぬまで。
足取りが軽くなる、良い夜でした。
私も、行くね。
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