声色ききみみずきん。
前回配信したのが、2016年11月!

昨年秋には、Yさんからリクエストもいただいていたのに、
遅くなって本当にすみません!

Yさん、お待たせいたしました。
本日、ききみみを立てたのは、椎名林檎さんです!

静かな観察者と、華やかなスターと奔放なクリエイターが
共存している声


◆◆◆

2020年の東京オリンピックとパラリンピックの開閉会式の
総合プランニングチームにも選出されたアーティスト。

この短いPV。
トータス松本さんとのデュエットの、
「目抜き通り」。しびれます。



◆歌声と話し声のギャップ

椎名さんの声には、強い二面性を感じます。
相反する要素が共存している感じ。

滑らかでしなやか、でも硬くて鋭い。
細いようでいて、押し出しは強い。
繊細だけれど、とても大胆。
突き放したようでいて、包容力もある。
強烈な自意識と、脆さ、切なさ。


それらを感じさせる二面性、いえ多面性が、
椎名さんの一筋縄ではいかない声の魅力なのだ
と感じます。

受け取る人によって、「椎名林檎」像
が違うのかもしれませんね。

インタビューなどの話し声を聴いてみると、「静かな観察者
のような側面も感じます。

歌声とは、かなりのギャップです。

集団に属さず、ちょっと離れた場所から、
人々の動きをじっと観察している人の
雰囲気もあるのです。

ですから、
強烈な個性があるようでいて、「私が」「私が」
という自己主張の強さは感じられません。

周囲の人のニーズも汲み取り、ちゃんと
合わせることが出来る人のような気がします。

とても聡明な人だと感じました。

◆◆◆

とてつもなく、プロデュース能力の高い人なのでしょう。

「椎名林檎」

という素材を、どのように表現したら、より多くの人を
楽しませることが出来るか。

10代の頃から、周囲のニーズを汲み取りセルフプロデュースを
し続けて来られたのかもしれませんね。

熱情も狂気も幸福感も、受け取る人がいることが前提で、
ちゃんと計算して届けることが出来ている人。

超個性的で華やかなスターと、
冷静で客観的な目を持つプロデューサー、
奔放で自由自在なクリエイター


が、一人の中に共存している感じです。

格好良いなぁ。

だけど、これだけの仕事をしていると
消耗も激しいでしょうね。

「椎名林檎」を、ちゃんと箱にしまって、
素の自分に、別人の自分に戻る時間が、
欠かせないのかもしれません。

長い年月をかけて、「椎名林檎」を魅力的に育てて来た
椎名さんだからこそ、東京や日本をステキに魅せる
ことが出来るのだろうなと期待しています。

東京オリンピックの開会式が、本当に楽しみです。

あなたも、椎名林檎さんの声にききみみを立てて
みてくださいネ!

(2018年2月12日配信・呼吸の奇跡☆声の魔法より)





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