友人のサトウヒトミは、ついこの前までイグアナの母だった。
なのに・・・
銀座プレイス6階のSony Imaging Galleryでサトウヒトミ 作品展をやるというので出掛けると、ニューヨークの街角を大胆に自分の中に取り込む、現代アートのアーティストになっていた。
ビックリした。
観たままの風景を切り取るだけじゃない、彼女のフィルターを通した
ヒトミの中のニューヨークがそこにあった。
ヒトミの中のニューヨーク…
かっこいい。
幾重にもデジタルで重ねられた作品が、風に揺れている。
蜃気楼のようであり、遠い記憶の中の風景のようであり・・・
これ、やりたかったんだ。
とヒトミが言う。
そうか、これがやりたかったんだね。
と私。
ニューヨークの匂いや喧噪や人間の息吹が伝わってくるよ。
行ったことないけどさ。
でも、ちゃんと人間が、街が、時間が、撮れていると思う。
そしてヒトミの情熱も、この街が大好きだと言うことも。
ここまで来たんだね。
頑張ったね。
そう思ったら、何だか嬉しくて泣けてきた。
ここからの進化、楽しみにしてる。
うん。
グズグズしている時間、ないんだ。
と笑ったヒトミ。
そうだね。
私も、アクセル踏むね。
サトウヒトミ 作品展 25日まで。