年末は、夫の実家がある愛知県春日井市へ。
実家から歩いて数分のところにある白山神社は、里山の中にひっそりと建つ、
小さな神社。
創建は、延長元年(927)というから、なんと1090年前。
白い髭をたくわえた、おじいちゃんみたいに見える。
帰省の度に、この境内で遊んでいた娘は、拝殿で手を合わせると、
「あ、お久しぶりで~す」
と、まず挨拶をするらしい。
田舎の親戚扱い、すみません。
でも、それすらも許容してくれているような穏やかさが、この場所にはある、
と勝手に思っている。
さて大晦日の夜は、夫と娘と三人で、この白山神社に二年参りにでかけるのが
我が家の慣わし。
街灯が少ない夜道は、すれ違う人の顔が見えない暗さなので、適度にスリルも
味わえ、かつ大胆にもなれる。
すっぴんでも、変顔をしながら歩いていても平気さ♪
ふと空を見上げると、満天の星空。
「うわ~!オリオン座が見える!
北斗七星に…あれが北極星だね」
残念なことに、その三点セット以外は、「その他のたくさんの星~」となって、
扱いが一気に雑になるのだけれど、三人で星空を見上げるなんて何年振り
だろうと思うと、何だか嬉しくて、暗闇でスキップしてみたりする。
そして、けつまづく。
鳥居をくぐったあたりで、ちょうど新年を迎え、顔が見えない同士で
「おめでとうございます」と声を掛け合う。
優しい声。
私は、この見知らぬ人たちの声が聴きたくて、この二年参りに行く。
境内では、薪に火がくべられている。
パチパチとはぜる音、匂い、温もり、色、火の粉が風に舞う様。
私の五感が、総動員で喜んでいる。
たぶん、1000年前と、それほど大きく変わらない風景の中で、
ただ黙って火を見つめていると、身の内にあるザワザワしたものが、
何だかキレイに落とされていくような気がした。
2016年も、いろいろあったなぁ。
お疲れ様、私。
お疲れ様、みんな。
普段は無人の神社なのに、神主さんもお出ましになり、祝詞の声と共に、
静かに年が明けて行く。
あけましておめでとうございます。
2017年が、良い年になりますように。
ステキな声が、たくさん聴こえてきますように。
みんなと笑いあえますように。
そして、正月。
でで~~ん!!
尾張国の一之宮、真清田(ますみだ)神社の鏡餅。
本物の伊勢海老が張り付けられていて、なんだか処刑されたよう。
正月早々、ちょっと気の毒に感じた。
ボイストレーニングであなたのピュアボイスを輝かせる!*マミィズボイススタイル