【Q】

サ行の滑舌が悪いです。
若干「シャ」みたいな発音になります。
舌の位置が間違ってると思うのですが。
正しい舌の位置と上手に言うコツ、
正しい舌の動きを教えて頂けると
ありがたいです。

― 乃木の木さん・17歳/男性 ―

 

【A】

サシスセソが、シャシィシュシェショのようになってしまうのですね。

 

歯並びや、噛み合わせ、舌の動きなどの影響で、発音が上手く行かないということはありますよね。

 

私も下の歯並びが悪いので、意識しないと息漏れのような発音になってしまいます。

 

なので・・・

練習して改善させました!

 

乃木の木さんにお会いしたことがないので、何が原因なのかはわかりませんが、一般的なことをお伝えしますね。

 

まず・・・

 

日本語は母音、もしくは母音と子音が合体して、音節が出来ています。

 

子音の「s」と、母音の「ア」が合体して「sa/サ」。

子音の「k」と、母音の「イ」が合体して「ki/キ」などですね。

 

子音は息。
母音は響きと憶えていてくださいね。

 

少し専門的な言葉になりますが、サ行は、「サ」「ス」「セ」「ソ」が無声・歯茎摩擦音(ムセイ・シケイマサツオン)。

 

「シ」が、無声・歯茎硬口蓋摩擦音(ムセイ・シケイコウコウガイマサツオン)と呼ばれています。

 

「シ」以外のサ行は、その名の通り、舌の端と歯ぐきで隙間を作って起こる息の摩擦の音で発声します。

 

「シ」は、舌の先が下の歯茎についたまま盛り上がった舌の端と歯ぐきから硬口蓋(上あご)にわたる範囲で隙間を作り、そこに出来る息の摩擦の音で発声します。

 

って、難しいわ~!!

 

◆◆◆

 

では、少し発声のためのエクササイズを。

 

まず、舌を思い切り出したり、左右に動かしたりして、舌全体の緊張をゆるめます。

 

タントリルと言って、巻き舌にしてみたり、口周辺の緊張を解くように、早口言葉も練習しましょうね。

 

緩めて、きたえます。

 

そして、舌の先を下の歯の裏側、ちょうど歯と歯ぐきの境目あたりに軽く当てて、「シ」と発音します。

 

唇を少し突き出すようにして、息を吐きながら、「シ」ですよ。

 

その口を縦に少しだけ開いて、「サ」「ス」「セ」「ソ」とゆっくり発音します。

 

この動きだと「サ」が「シャ」になることはないはずですが、如何でしょうか。

 

焦らずにゆっくり発音して、正しい発音に慣れて行きましょう。

 

舌は、39もの筋肉の集合体です。

 

歯やアゴなどに問題がなければ、あきらめずに、正しい舌の位置と、動きに慣れて行くことで、必ず発音が改善されます。

 

練習してみてね~!

 

~あなたの毎日が、美しい響きと歓びに満ちて幸せでありますように~

 

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