24日の水曜日は、10代女子の指名を受けて、とある場所のデイケアプログラムの一環で、朗読劇に挑戦しました。

濱田センセに演じてもらいたい役がある!」とのこと。

え?!
朗読の指導じゃないの?
演じるの?

私が芝居をやっていたのは、30年ほど前のことですが・・・

その当時だって、「この役を、ぜひあなたに!」なんて、言われたことはあったような、なかったような。

なんか、嬉しい。

え~、どうしよう!!
困ったなぁ。

などと言いながら、顔は自然にニンマリしてきます。

今回、もうひとり彼女から指名を受けたのが、20代の男性Tさん。

私とTさんは、以前からの知り合いなのですが、新進気鋭のプロのナレーターであり役者です。

つまり10代女子は、現役プロのTさんと濱田と自分の3人で、朗読劇をやって遊びたいとのことだったんです。

イソイソと出かけた、濱田。

部屋に入って、彼女から渡された台本は・・・

ま、まさか・・・の、「時代劇!

家臣から謀反を起こされ、火を放たれた屋敷で、藩主と緊迫したやりとりを交わす侍女の役。

え・・・、そうなの?

最初のセリフ、「殿!!」と言って叫ぶの?

ざっと目を通したTさん、「じゃ、やってみますか?

え?もう?

というわけで、いきなり初見で時間にして約20分の朗読劇が始まりました。

プロのTさんの上手さは言わずもがな。

この10代女子、なんとアマチュアながら、ネット声優をやっていて、そこそこファンもいる子だったんです。

上手い。

二人のセリフのやり取りを聴いていると、もう上質のアニメを耳で聴いているようなワクワク感。

声優さんや、声の仕事をしているプロは、声の色も輪郭も強いし、濃いんですよね。

声の密度が高いんだなと、あらためて感じました。

わ~、楽しいな、ステキだわ!

とワクワクしているうちに、私は、怒ったり、人を刺し殺したり、ビックリしたり、戸惑ったり、死んだり、蘇ったり、泣いたり愛情に満ちたりしてして、2時間近くを過ごしました。

以前の私は、役者として恥ずかしくない表現をしたいとか、チャンスをつかみたいとか、いろいろ余計なものがくっついていたので、こんなに純粋に表現を楽しむことはできなかったなぁとしみじみ。

でも今は、すと~んと憑物が落ちて、超身軽です!!

まぁ、楽しい、楽しい。

私は本当に、演じたり表現したりするのが好きなんだなと、再認識しました。

もう、楽しすぎて、身体全体がうひゃうひゃと笑っているような感じ。

朗読劇に、思わずときめいてしまいました。

細胞が、活性化しました。

10代女子、そしてTさん、ありがとうございました。