ウィキによると、
俗語としての巡礼(じゅんれい)とは、漫画・アニメなどの熱心なファン(愛好家)心理から、自身の好きな著作物などに縁のある土地を“聖地”と呼び、実際に訪れることをいう。宗教的な聖地を訪れる本来の「巡礼」から転じた俗語。
で、先週の土日。
夫に誘われ娘と三人で、箱根・東伊豆方面に出かけました。
毎回、必ず寄るのが、箱根神社↑。
そして今回は、熱海のパワースポット↓来宮神社(きのみや)にも参拝。
2000年も生きていると、もはや植物とは思えない。
荒ぶる神様のようなお姿。
箱根が男性的なエネルギーなら、来宮神社は女性的なエネルギーだねと和気あいあい。
ここまでは、ごく普通の家族旅行でした。
さぁ、宿に行こうと夫が運転する車で向かっていましたら、とある道で、夫が突然、
「あれ?この道、あれ?あれぇ?
あ~、そうか、もしかしたら、え~?違うかなぁ?
ちょっとごめんねぇ」
と言って、車を路肩に停めて、どこへやらスタスタ出かけていなくなりました。
車中に残された、娘と私。
あぁ、やっぱりだ。
最初から行きたいなら行きたいと素直に言えばいいのに。
「ここは、お父さんの聖地であったか・・・」
私の夫は、無類の特撮好き。
東伊豆周辺は、円谷プロの作品のロケ地として使われることが多い場所でした。
「怪奇大作戦」や初代「ウルトラマン」が製作された1960年から1970年にかけてのことです。
ふと見ると、夫はカメラを抱えて、嬉しそうに走り回っています。
そんなに好きか、特撮。
「ここは、お父さんにとっては、聖地だからね・・・」
と私が言うと、娘はすかさず
「私の聖地はディズニーランド!」と言いきります。
確かにふたりとも、聖地に立つと人格が豹変します。
得体のしれないエネルギーが湧き上がり、疲れを知らず、終始幸せそうに走り回っています。
運動嫌いの娘でも、パレードを最適なスポットで観るためなら、全速力でランド内を半周走ったりするのも平気になります。
英語が苦手でボソボソしゃべる娘も、ディズニーの歌詞なら難しい英語も憶えるし、笑顔ではきはきと、見知らぬ人とコミュニケーションをとることも出来ます。
最初はその豹変ぶりに驚愕しました。
でも、「努力は夢中に敵わないよな」と思って、遠くから見守っています。
というわけで、娘は夫に対して多少の理解は示しているようです。
さて嬉しそうな夫が戻り、本日の宿に到着。
その直後に、「ちょっと写真、撮ってくるぅ~」と再び、夫は行方不明に。
まさかと思っていましたが、そう、宿泊した宿も、かつて怪奇大作戦のロケ地に使われていた聖地でした。
「予約した時は、知らなかったんだよ~。
後から、気付いたの」
もう、ええわ。
(つづく)
心と身体をつなぐボイストレーニング*マミィズボイススタイル