先日、テレビの情報番組に出演しました。
7~8分という短い時間でしたが、マミィズのボイスバランスメイキングについて、ギュッと濃縮してお話しをしてきましたよ!
いや~!楽しかったです。
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番組は生放送でしたので、私の出番が来るまで、スタジオの片隅で待機していました。
レギュラー出演者は、4名。
スタッフは、20数名はいたかと思います。
番組の中盤、芸能ニュースが始まりました。
あらかじめ編集してある映像が、モニターに映し出されます。
司会進行の元テレビ局のアナウンサーの方が、同時にナレーションを付けて行きます。
私は、音声も録音されたものを使うのかと思っていましたので、かなり驚きました。
生放送って、技術と対応力が必要ですね。
それにしても、彼女のナレーションは、落ち着いた低音の声で、タイミングもバッチリ!
読み間違いも一度もなく、さすがプロだなぁと、惚れ惚れしまた。
そこで、気付いたのは・・・
彼女は原稿を手に取ると、まずアゴを引き、少しだけ前傾姿勢になりました。
最初に、姿勢を整えたんです。
その方が、リラックスが出来ますし、声の通りが良くなるからです。
そして、
●タイミングを指示する、ディレクターの
動作。
●映像が映し出されるモニター。
●原稿。
この三点を、ナレーションを行いながら同時に観ていました。
一点(原稿)を観ながら、全体も観る。
この視野の広さ。
仕事の質を向上させるためには、欠かせない要素ですよね。
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一方、出演していた女性タレントも、同時にナレーションを付ける場面がありました。
爽やかな声で、とても上手にこなしていたのですが、脚は組んだままでした。
身体も、ゆらゆら揺れています。
ディレクターの合図が、すぐ近くで送られるので、一点(原稿)を見たままでした。
専門の訓練を受けた人と、受けていない人の違いなのですが・・・
なんとなく、もったいないなと思いました。
姿勢の崩れは、声に出てしまいますしね。
さて、一点を観ながら全体を観るというのは、ナレーションだけではありません。
たとえば、スポーツ。
球技なら、目の前のボールだけ見ていては、ゲームに参加できません。
ボールを追いながら、コートやフィールド、相手の動きなど、空間も同時に意識します。
プロジェクトリーダーも同じ。
個々の動きを把握しながら、全体の流れや方向性も、統括して動かして行くでしょう。
日常のコミュニケーションにも、この感覚は使えますよね。
発声も、同じですよ。
声の行方を観ながら、その空間全体も意識できないと、声は相手に届きません。
実は、この感覚。
筋肉が硬いと、難しいんです。
身体の緊張を解いて、ご自分の前後・左右上下に、身体がどんどん拡がって行くように
イメージするんです。
普段から、ストレッチやマッサージで、筋肉を緩めるようにしておきましょうね。
それだけでも、充分にリラックスできますし、全体も観えるし、発声も変わります。
ぜひぜひ、お試しくださいね!!
今月のテーマ
「一点を観ながら、全体も観る」。
~あなたの毎日が、歓びと美しい響きに満ちて幸せでありますように~
(2015年2月5日発行メルマガ・呼吸の奇跡☆声の魔法より)