先日、テレビの情報番組に出演しました。

7~8分という短い時間でしたが、マミィズのボイスバランスメイキングについて、ギュッと濃縮してお話しをしてきましたよ!

いや~!楽しかったです。

◆◆◆

番組は生放送でしたので、私の出番が来るまで、スタジオの片隅で待機していました。

レギュラー出演者は、4名。
スタッフは、20数名はいたかと思います。

番組の中盤、芸能ニュースが始まりました。

あらかじめ編集してある映像が、モニターに映し出されます。

司会進行の元テレビ局のアナウンサーの方が、同時にナレーションを付けて行きます。

私は、音声も録音されたものを使うのかと思っていましたので、かなり驚きました。

生放送って、技術と対応力が必要ですね。

それにしても、彼女のナレーションは、落ち着いた低音の声で、タイミングもバッチリ!

読み間違いも一度もなく、さすがプロだなぁと、惚れ惚れしまた。

そこで、気付いたのは・・・

彼女は原稿を手に取ると、まずアゴを引き、少しだけ前傾姿勢になりました

最初に、姿勢を整えたんです。

その方が、リラックスが出来ますし、声の通りが良くなるからです。

そして、

●タイミングを指示する、ディレクターの
 動作。

●映像が映し出されるモニター。

●原稿。

この三点を、ナレーションを行いながら同時に観ていました。

一点(原稿)を観ながら、全体も観る。

この視野の広さ。

仕事の質を向上させるためには、欠かせない要素ですよね。

◆◆◆

一方、出演していた女性タレントも、同時にナレーションを付ける場面がありました。

爽やかな声で、とても上手にこなしていたのですが、脚は組んだままでした。

身体も、ゆらゆら揺れています。

ディレクターの合図が、すぐ近くで送られるので、一点(原稿)を見たままでした。

専門の訓練を受けた人と、受けていない人の違いなのですが・・・

なんとなく、もったいないなと思いました。
姿勢の崩れは、声に出てしまいますしね。

さて、一点を観ながら全体を観るというのは、ナレーションだけではありません。

たとえば、スポーツ。

球技なら、目の前のボールだけ見ていては、ゲームに参加できません。

ボールを追いながら、コートやフィールド、相手の動きなど、空間も同時に意識します。

プロジェクトリーダーも同じ。

個々の動きを把握しながら、全体の流れや方向性も、統括して動かして行くでしょう。

日常のコミュニケーションにも、この感覚は使えますよね。

発声も、同じですよ。

声の行方を観ながら、その空間全体も意識できないと、声は相手に届きません。

実は、この感覚。
筋肉が硬いと、難しいんです。

身体の緊張を解いて、ご自分の前後・左右上下に、身体がどんどん拡がって行くように
イメージするんです。

普段から、ストレッチやマッサージで、筋肉を緩めるようにしておきましょうね。

それだけでも、充分にリラックスできますし、全体も観えるし、発声も変わります。

ぜひぜひ、お試しくださいね!!

今月のテーマ

一点を観ながら、全体も観る」。

 ~あなたの毎日が、歓びと美しい響きに満ちて幸せでありますように~

(2015年2月5日発行メルマガ・呼吸の奇跡☆声の魔法より)