「自宅から北西って、どのあたり?川越?
いやいや、いっそ秩父は?」
ということで、埼玉県秩父市まで車を飛ばした。
14歳の娘は、開運旅行と言っても絶対について来ないと思ったので、人気アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」、略して「あの花」の聖地(モデルになった場所)巡礼も込みで行く」と伝えると「行く!」と、嬉しそうについて来た。
よしよし。
こちらは↓旧秩父橋。
なるほど、良く出来ている。
そして、羊山公園↓
というわけで、娘の欲求を満たしつつ、まずは金運にご利益があるといわれている聖神社へ。
和同開珎のモニュメント↓
でかい!
これでもか!というくらい、金運がアップしますよというメッセージが溢れ出している感じ。
その昔、ここは銅がたくさん取れた土地だったので、和同開珎の発祥の地なのだそう。
なるほど、しっかり祈っておこう。
すると、境内で50代と思われるご夫婦に声をかけられた。
「この近所に、お金が洗える場所があるって聞いたんですが、どこかご存知ですか?
そのお金で、宝くじを買うと良いってことなんだけど」
ご主人、何だか鼻息が荒い。
私たちは、まったくその知識がなかったので、「すみません。わからなくて」と謝ったら、とても困った顔でどこかへ去って行かれた。
娘がポツリと言う。
「ここは、なんですか?
お金目当ての人が来るところ?」
お、お金目当てと言われれば、まあ、そうだよね。
「あ、そう。
じゃ、来年のお年玉のために祈ろう」
なんだ娘、そのヒョウヒョウとしたスタンスは。
まあ、あれですよ、それくらい力が抜けていた方が良いような気がするよ、私も。
ちなみに、その後で行った和同開珎のモニュメントの横に小川が流れていて、そこで1万円札をパチャパチャ洗っている人を何人か見かけた。
我が家は、誰もそれにトライしなかったけど。
そこから再び車を走らせて、山道へ。
標高1100mのご神域、関東随一のパワースポットと名高い三峯神社へ。
手水場の龍の鮮やかなこと。
かなりエビっぽいけど。
三峯神社は、2年ほど前、突然石畳に龍の姿が浮き出たことでも有名。
おわかりだろうか…
この写真では全然分からないけど、赤い目をした龍の姿が浮き出ている。
私はまったく気づかずに、ほぼ踏みそうになっていたところ、夫に「足元を見よ!」と注意されて気付いた。
おぉ、神さまのお告げかと思ったよ。
足元、まったく見えていませんでした。
休日でもあるので、かなりたくさんの人出。
本殿の前にあるご神木から「気」をいただこうと、長蛇の列が出来ている。
ご神木に抱き着く人。触りまくる人。念を送るがごとく真剣に祈る人。
娘がまたひとこと。
「あぁ、木がつらそう・・・」
ほう、そう思うかい?
「人間が、触っちゃいけないものもあるよね。
木が、だんだん弱って来るよ。
触らなくても、いただけるものはたくさんあるのに」
娘よ、あんたって、いったい…
いやでも、その通りでございます。
でも、御神木に触れるもよし、触れないのもよし。
私は、触れる気満々だけどね。
夫が言う。
「オレ、ここにこられただけで充分。
ありがたい。幸せ」
さすが親子。
というわけで、我が家は誰もご神木に触れず、私もすっかり触れるのを忘れて、休憩所でお蕎麦などをいただきつつ、のんびりと境内で過ごした。
家族で、わははと笑いながら、美味しいご飯を頂いて、楽しく散策する。
この時間が、一番の御利益かもしれない。
みんなで、楽しかった!
きっと、それ以上のものは何もいらないね。
もう、充分にいただいている。
そうだ。そのことに気付けて良かった。
北西開運日帰り旅行。
思いきりご利益を頂いた、良い旅だった。
でも、さらなる開運もよろしく!
と、じんわり願う、私。