先週の土曜日は、台風の空をにらみつつ、小学校の校庭を利用して地元の盆踊りが開催された。
この盆踊り、商店街の若者が中心になって作り上げているお祭りなので、本職のお祭り関係者はいない。
全て地元住民が取り仕切っている。
中には、中学生がボランティアで運営するお店もあるので、お子様でも安心!
という地元密着型イベントなのだ。
私は、中学校のPTA役員を務めている関係上、初参加。
人がたくさんいる場所は苦手だし、大丈夫かなぁと案じていたのだが…
会場では、商店街の顔見知りが、お揃いのTシャツを着て楽しそうに屋台を切り盛りしている。
素人感は満載だけど、目玉が飛び出るほど高い焼きそばなんて売っていないし、対応も丁寧で温かい。
う~ん、この感じ・・・
何かに似ているゾ。
あ~、そうだ!
文化祭だ!学園祭だ!
なんか、仲間うちの手作り感がある。
こ、これは、楽しい…かも!!
小さなコミュニティでのイベントのベースにあるのは、そのコミュニティに対する愛情や誇り。
どうりで、居心地良いはずだ。
「そういえば、私、昔から好きだったんだよなぁ・・・」
と、自分の根っこあたりに脈々と流れる、お祭り好きの血をジワジワと思いだした。
そう、お祭りは、遊びに行くだけじゃつまらないゼ!
主催者側にいるということが、より一層の歓びにもつながるんダ!
だって、楽しさを仕掛けると、誰かから、楽しい!面白い!!という反応が返ってくるわけで、この循環が、私は何よりも好きだった。
子どもの頃からずっと。
(反応、返ってこない時もあるけどね)。
今回ありがたいことに、生徒が運営するお店や、保護者ボランティアのサポーターとして、うす~く主催者側に立てた私。
このうすさが、また居心地良い。気楽。
ほどほどの責任感でよいわけだしね。
「母さん、びっくりするほどイキイキしてたな」
と中2の娘に言われるほど、テンションを上げて満喫していたらしい。
そうです、私はお祭り好きおばさんなのです。
事前準備のために、生まれて初めてリヤカーを引いて町を走ることも出来たし、子どもたちを引率しながら、関係者ヅラして会場をウロウロすることも出来たし、6~7年前にお世話になった仕事仲間にも、偶然再会できるというご褒美もいただいたし。
遅まきながら、「地元愛」らしきものが、じんわりと芽生えてきつつある。
たくさんの人が集まり、やぐらの周りで太鼓のリズムと音楽に合わせて踊る。
妙に踊りの上手いおじさんたちも、数人発見した。
老若男女の踊りの輪は、祭が終わるまで、延々と続いていた。
踊りの輪の外で、あれこれと働きながら、こうして、みんなで楽しめることの平和を、心底ありがたいなと思った。