私の大好きな、ムーミン谷のリトル・ミィ。こんなことを言っています。

逆よ、全く逆よ。

自分と向き合うにはひとりになるんじゃないわ。  
いろんな人と関わりあうのよ。

お友達とおままごとしろって言っているんじゃないの。  

自分の知らない、自分を知らない人たちと関わりあうのよ。  

見えてくるわよ、本当の自分が


◆◆◆

リトル・ミィ、さすが!
良いことを言いますね~。

本当の自分を見つけたかったら、時にはひとりになることも大事。

でも、ず~っとひとりのままでいては、自分の姿は、ますます見えなくなります。

だって、「鏡」がないから。

ここでいう鏡は、「私(自分)」に対する、「あなた(他者)」のこと。

「あなた」と向き合うことで、はじめて「私」は、「私」と本当に向き合うことが出来ます。

つまり私たちは、他者や、自分以外の世界との「関わりの中」だけでしか、自分を見ることが出来ないというわけです。

声も、同じです。

聴いてくれる人が誰もいなければ、それは自分から発せられる、単なる「音」。

だけど、受け止めてくれる「あなた」がいて、はじめて「音」は、

「声」になり
意味を持つ「言葉」になり、
心震わせる「歌」になるわけです。

本当の私も、私の声も、受け止めてくれる「あなた」の存在が不可欠。

というわけです。

◆◆◆

『自分の知らない、自分を知らない人たち と関わること』

これは、とても怖いことかもしれませんね。

肩書も、後ろだてもない「素」の自分を、人はどう受け止めてくれるのか。

何もない空っぽの私では、存在価値がないのではないか。

無視されたら、どうしよう。

子どもの頃に、傷付いた経験が多ければ多いほど、きっと恐れも強いはずです。

でも、あなたは、もう無力な子どもじゃない。

自分から先に扉を開いて、相手と関わり、相手を受け止めれば良いんです。

勇気を持って。

思った以上に、歓ばれるはずですよ。

だって、人は誰でも、多少の不安を抱えているものですから。

こうして「私」と「あなた」のコミュニケーションの循環がスムーズになれば、鏡は、どんどん磨かれて行きます。

その鏡は、お互いの良いところだけを映し出す、魔法の鏡になるはずです。
 
~あなたの毎日が、   
    歓びと美しい響きに満ちて      
          幸せでありますように~

(2014年配信メルマガ・呼吸の奇跡☆声の魔法より)