社交不安障害(Social Anxiety Disorder・SAD) という病気があります。  

 「恥ずかしがり屋さん」と、似ているけれど 違います。  

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 コミュニケーションや人前でしゃべることって、 何度も経験すると、慣れてくるんです。  

 相当な恥ずかしがり屋さんでも、逃げずに話し 続けていると、ちゃんと克服できます。  

 むしろ努力した分、最初から堂々としていた人 よりも、話が上手くなったりもします。  

 ところがSADの場合、慣れることができません。
    
赤面や震えや吐き気など、身体症状も伴います し、日常生活に支障もきたします。  
  
 人よりも強く不安を感じているという自覚症状 もありますし、そのために、人と関わることを 避けてしまう人もいます。
  
 以前は、「対人恐怖症」や「社会不安障害」と 呼ばれていた疾患です。
  
 中には、吃音などの言語障害も合わせて発症し ている人もいるので、余計に人前に出ることが 怖くなるのでしょう。   とても苦しいだろうなと思います。

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 私は、脳の機能障害の専門家ではありません。  

でも一介のボイストレーナーとして、その方 たちの苦しさを、声の観点から、少しでも 理解できたらと思っています。  

ボイストレーナーとして「支援」する方法も、 あるかもしれませんものね。  

 そこで、支援者のために書かれた本を読んで みました。  

すると、症状の改善を邪魔する一番の要素は、 「回避」。  

つまり、逃げることなんだそうです。  

もちろんひとりではなく、信頼できる誰かと 寄り添いながら、逃げずに人と関わること。  

 そんな小さな積み重ねが自信につながり、 少しずつ改善に向かうとのことでした。  

 「勇気」と「信頼」なんですね。  

 私たちは、多かれ少なかれ、誰でもデコボコ しています。  

 そして誰でも「勇気」と「信頼」は必要です。  

でも、特に必要としている人たちがいる、 ということを忘れずにいようと思います。 

 私のデコボコとあなたのデコボコが出会って、 「勇気」と「信頼」を分かち合える日が来れ ば良い。  

 心から、そう願っています。    

~あなたの毎日が、    
歓びと美しい響きに満ちて       
幸せでありますように~  

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