繊細な女性性を抱えながら、プロ意識が支えるハンサムウーマンボイス

たのもしくさっぱりしていて、ちょっと茶目っ気もある。
そんな女性上司役を、のびのびと魅力的に演じている、天海祐希さん。

スケールの大きな女優さんですよね。
しかも、超男前。

ハンサムウーマンの代表選手です。

長く舞台をやって来られている方なので、口跡や滑舌が抜群に良いですよね!

口の大きさも、歯並びも理想的

それに、ほんの少しハスキーな声質が、庶民的な人懐っこさを感じさせます。

そして風通しの良い、爽やかさもあります


声質と、さっぱりとしたしゃべり口調がとてもマッチしているので、男女問わずファンが多いのも納得です。

もしも、もっと硬質で金属的な印象の声だったら、冷たく鋭くなり過ぎたかも。

172cmの長身でもありますからね。

近寄りがたい雰囲気になり、今のようなご活躍はなかったかもしれません。

◆◆◆

宝塚音楽学校の受験も、トップで合格!

当時から劇団関係者が、「親御さんに感謝したい」と語ったほど、スターの風格に満ちあふれていたのだそうです。

持って生まれた「華」のある方なのですね。

劇団でも異例のスピード出世で、トップに昇格し、トップ就任後たった2年で退団。

数々の記録を塗り替えた、異色のスターとして伝説が残っているのだそうですよ。
スゴイなぁ。

さて声をよく聴いてみると、その音質は、思った以上に女性的なんです。

しかも、ものすごく繊細な響きも持っています。

周囲に、とてつもなく細やかな気遣いをする人なのではないでしょうか。

快活で明るいエネルギーが強い人ほど、影の部分も濃くなるような気がします。

だから、「」に戻った時の天海さんは、静かでとても受け身な人なのかもしれません。

でも、仕事の現場を心地良いものにするために、周囲が求める「天海祐希像」を生きるために、非常に繊細な気遣いをされている人だとも思います。

真面目な人。

自分の役割を知り、集中し、重圧に耐え周囲に気を配り、場を盛り立てて、良い作品を創造する。

徹底したプロ意識を感じます。

心筋梗塞で舞台を降板された時も、悔しかったでしょうね。
第一線を走り続けて来たということは、常に緊張状態にあったのかもしれませんね。

いつの間にか蓄積された、疲労。

でもこれからは、ご病気をされたことで、「」の女性性の部分が、もっと大切にされるようになるでしょう。

そうすると、柔らかなニュアンスも増えて、きっと役柄も拡がりますね。

これからのご活躍が、ますます楽しみです。

あなたも、ききみみを立てて、天海祐希さんの声を、よ~く聴いてみてくださいね。