10月の下旬、身内の中で一番元気だと思っていた義母が倒れた。
お友だちとあちこち旅行に行き、民謡を歌い、いつ会っても楽しそうにしていた義母。
ずっと以前、義母の足裏のマッサージをしたら、びっくりするほどつるつるヤワヤワで、私の足裏よりも、よほど若くて健康そうだったので、病気になるなんてまったく想定していなかった。

夫も、金沢に住む義理の弟夫婦も、すぐさま実家のある名古屋に駆け付け、
私は、お呼びがかかったらいつでも名古屋に行ける体制を整えて連絡を待った。
幸い発見が早く、脳の出血も大事に至らなかったようで、今のところ言語障害も嚥下も大丈夫そうだし、リハビリでかなり改善するとのこと。
ホッとした。

でも考えてみたら、義母は80歳を超えている。
義父は米寿88歳。
近くに住む、義父のお姉さんは91歳。
年齢を、あらためて認識して驚いた。

皆さん、かくしゃくとしておられるので、私もぼんやりとしていたが、超高齢世帯じゃないか。

そして我が家には、これまた80歳少し手前の実父。

高齢の親世代を前にして、あらためて愕然としたのは、私が力になれることの少なさ。
頼りなさ。
免許を持っているクセに運転ができないので、スーパーが近所にない家では、買い出しひとつ満足にできない。
送り迎えもできない。
腎臓を患っている義父のために、身体に負担のかからない食事をつくる知識もない。
しかも、お正月に台所でキャベツを切っていて、自分の指も切って大出血させる素っ頓狂な嫁なので、料理の腕も今一つ信頼がおけない。

まさか、義母の耳元で歌うわけにも行かないし。
腹式呼吸の指導をするったってねぇ。

こういう時は、夫の方がよほど小回りがきくし、気も利く。
日頃の暮らしぶりが大事だなと、あらためて思う。
リアルなコミュニケーション力・生活力が問われる。

チャンスもピンチも、準備万端のところには来ない。

いつも、唐突。
藪から棒だもの。
だから、日頃からあれこれと抱え込んだり溜め込んだりしないで、とにかく小出しに発散しながら、ご機嫌に生きる術を身に付けておかないとね。

まだまだ、やることはいっぱいあるし、伝えたいこともあるし、学ぶこともたくさんある。
目の前のことに、精一杯丁寧に取り組むしかない。
よし、頑張ろう!


◆10月末から11月中の予定変更など、ご迷惑をおかけた皆様。
 おかげさまで、大丈夫そうです。
 ありがとうございました。