この前のシャンソンライブ。
歌以外の出入りや、歌なかのしゃべりの部分を、プロデュースをした人に、かなり厳しく指導された。
どこへ行っても、勝手にヘラヘラしゃべって、適当なことばかりを言って来たので、内心、焦った。
私のしゃべりは、どこへ行くか分からない。
でも、後で永六輔さんが来るから、失礼があってはならない。
ちゃんと司会をして、安全に車椅子を招き入れて、マイクの受け渡しをして、などと、担当を決め、歌い手4人で、詳細に動きまでリハーサルをして、その時を待った。

楽屋にいても、何だか落ち着かない。
オープニングまで随分時間があったけど、心の準備でもしておくかと早めに会場に入ったら、仰天した。
すでに、永さんがしゃべっている。
なんで?
どうして?
と聞いても、誰も答えられない。
永さんの話は、止まらない。
なんだか怒ったような様子で、車椅子に座ったまま、しゃべりまくっている。
何をしゃべっていらしたかというと、私は茫然としていて、ほとんど憶えていない。

だけど、客席にいた、さすがのもとしたいづみさんは
「ろ、録音していたんですかっ!」
と聞きたくなるくらい、詳細にレポートしてくれている。
さすが、数々の著名人をインタビューしてきた人だ。
素晴らしい再現力。
書き手のプロは、永さんのしゃべりのリズムまで、文章で表現している。
すごいなぁ。
もとしたいづみレポートを、皆様もぜひ。
タイトルは、「爺さん2」。
爺さんって・・・
まぁ、そうだけど。

永さんが帰られた後、ダンドリグダグダのまま、私たちは転げ落ちるように、コンサートに突入わけで。