空白を恐れない

声が出にくいと感じられるときは、身体の機能の問題と、メンタルの問題の両方向から原因を探る。

適切な治療を受けて、漢方やサプリメントで改善される場合もあるのだが、それでも改善されない場合は、一旦静かになっていただく。
声が出しにくいと感じられるとき、頭の中がおしゃべりでいっぱいになっている場合があるのだ。

ただ、周囲の音に耳を澄ます。
音を聴き取ろうと静かになっている時は、頭の中も静かになるから。

そこから、はじまる。

もしも、自分の思考をチェックしてみて、「声が出にくいわ」「間違えたらどうしよう」「叱られたら嫌だ」「変な人だと思われたら困る」など、頭の中がおしゃべりで、にぎやかになっていたら要注意。

緊張が強く、交感神経が常に立ち上がっているかもしれない。

ゆっくり息を吐き出して、深い呼吸を続けながら、相手の声と自分の声を聴くことに集中してみて。

そして、ただ、無心に聴く。

それが出来れば、頭の中の余計なおしゃべりが止まり、空白が出来る。
ゆとりや空白を持つことは、けっして怖くはない。

むしろ、コミュニケーションには、必要な要素だと思う。