きっと、随分たくさんの人が、しょうこちゃんのダンスを楽しんでいるはずだ。
だって、しょうこちゃんは、ずっとディズニーランドで踊っていたから。
幼い娘を抱っこして、人垣の後ろから、パレードを眺めていた。
本の原稿を叩かれて一睡も出来なかった日も、泣きながらパレードを観ていた。
夢のように華やかなパレードの前で、泣いたり笑ったりしていた。
しょうこちゃんは、そこにいた。
観客のあらゆる視線や思いを受けて、笑顔で踊っていた。
しょうこちゃんがパレードで踊っていた10年の間に、娘は私と同じくらいの身長に成長し、抱っこを卒業した。
本は無事に出版され、私は図太くたくましく成長した。
しょうこちゃんも、ディズニーランドを卒業し、今度はフィットネスクラブのインストラクターになった。
寄り添うように、会員さんの指導をする。
だけど、身体だけのケアでは行き届かないと感じたしょうこちゃんは、心理カウンセラーの勉強も始めた。
それは、きっと笑顔で踊り続けていたしょうこちゃんが、たくさんの人の思いを受け取ってきたという証拠。
ダンスで魅了するだけでなく、自分の声や思いで、直接関わるということを選んだのは、思いを受け取る感受性の豊かさが、そうさせたのだと思う。
発表会のしょうこちゃんは、同僚の男性のギターで歌った。
声を発することのなかった踊り手が、真っ直ぐに声を届けた。
素朴で、ピュアな響きは、しょうこちゃんのこれからを祝福するような光に満ちていた
~~~~☆
悦子さんは、2級建築士の資格保持者。
パソコンスクールで、CADを教えている。
噂によると、試験の前には、机を叩いて厳しく指導したりもするらしい。
絶対、そんな人には見えない。
ご主人と仲良しで、ご主人のギターで路上ライブなどでにこやかに歌っているから。
でも、試験の後にノドを痛めて枯れた声で歌っていることがあるので、やっぱり厳しい指導はしているのかもしれないなぁと思う。
建築の世界は、厳しいものね。
だから、悦子さんは歌って踊ってバランスをとっているのかなと思う。
自主制作でCDも制作中。
ダンスも習っているし、相当、アクティブな人だと思う。
だけど、私の前にいる悦子さんは、いつも何だかちょっと緊張している。
随分慣れてくれた様子だけど、でも、緊張が伝わってくる。
私は、そんなに怖くないのになぁ。
いや、それはきっと、歌に対する思いの強さの表れ。
歌いたいのだ、悦子さんは。
とても真っ直ぐに、真面目に。
でも、舞台に乗る人は、もっとワルで良いのになぁと思ったりもするけど、変なことをたきつけると、ご主人に叱られるかな。
お前と一緒にするなって。
発表会では、ご主人のギターに、義理のお兄さんのカフォンで歌姫してた悦子さん。
でも、今度は、ソロで行くのも良いですよ。
CADを教えている時のように、熱く激しく。
そして、大胆に、自由に、ね!
私は、そんな開き切った悦子さんを感じてみたいと思っている。
だって、しょうこちゃんは、ずっとディズニーランドで踊っていたから。
幼い娘を抱っこして、人垣の後ろから、パレードを眺めていた。
本の原稿を叩かれて一睡も出来なかった日も、泣きながらパレードを観ていた。
夢のように華やかなパレードの前で、泣いたり笑ったりしていた。
しょうこちゃんは、そこにいた。
観客のあらゆる視線や思いを受けて、笑顔で踊っていた。
しょうこちゃんがパレードで踊っていた10年の間に、娘は私と同じくらいの身長に成長し、抱っこを卒業した。
本は無事に出版され、私は図太くたくましく成長した。
しょうこちゃんも、ディズニーランドを卒業し、今度はフィットネスクラブのインストラクターになった。
寄り添うように、会員さんの指導をする。
だけど、身体だけのケアでは行き届かないと感じたしょうこちゃんは、心理カウンセラーの勉強も始めた。
それは、きっと笑顔で踊り続けていたしょうこちゃんが、たくさんの人の思いを受け取ってきたという証拠。
ダンスで魅了するだけでなく、自分の声や思いで、直接関わるということを選んだのは、思いを受け取る感受性の豊かさが、そうさせたのだと思う。
発表会のしょうこちゃんは、同僚の男性のギターで歌った。
声を発することのなかった踊り手が、真っ直ぐに声を届けた。
素朴で、ピュアな響きは、しょうこちゃんのこれからを祝福するような光に満ちていた

~~~~☆
悦子さんは、2級建築士の資格保持者。
パソコンスクールで、CADを教えている。
噂によると、試験の前には、机を叩いて厳しく指導したりもするらしい。
絶対、そんな人には見えない。
ご主人と仲良しで、ご主人のギターで路上ライブなどでにこやかに歌っているから。
でも、試験の後にノドを痛めて枯れた声で歌っていることがあるので、やっぱり厳しい指導はしているのかもしれないなぁと思う。
建築の世界は、厳しいものね。
だから、悦子さんは歌って踊ってバランスをとっているのかなと思う。
自主制作でCDも制作中。
ダンスも習っているし、相当、アクティブな人だと思う。
だけど、私の前にいる悦子さんは、いつも何だかちょっと緊張している。
随分慣れてくれた様子だけど、でも、緊張が伝わってくる。
私は、そんなに怖くないのになぁ。
いや、それはきっと、歌に対する思いの強さの表れ。
歌いたいのだ、悦子さんは。
とても真っ直ぐに、真面目に。
でも、舞台に乗る人は、もっとワルで良いのになぁと思ったりもするけど、変なことをたきつけると、ご主人に叱られるかな。
お前と一緒にするなって。
発表会では、ご主人のギターに、義理のお兄さんのカフォンで歌姫してた悦子さん。
でも、今度は、ソロで行くのも良いですよ。
CADを教えている時のように、熱く激しく。
そして、大胆に、自由に、ね!

私は、そんな開き切った悦子さんを感じてみたいと思っている。