愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)/岡田 尊司

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愛着障害という言葉は、以前から知っていて、不用意に使っていたのだけれど、この本は、私たちにも当てはまる問題として「愛着障害」を新に定義付している。

●人に気を使い過ぎる
●親しい関係が苦手
●依存してしまいやすい
●発達障害と似たところがある
●意地っ張りで損をする

-その裏には、愛着の問題がひそんでいる-

と帯に書かれているのだが、フムフム、私にも当てはまる。

本には、古今東西の作家や芸術家にみられる愛着の問題なども書かれていて、胸に迫るものがある。
夏目漱石さん、あなたは、さぞ苦しかったことでしょうねぇと、思わず「坊ちゃん」を再読したくなる。

私自身の子ども時代のことも、娘が赤ちゃんだった頃のことも、いちいち振り返りながら読み進めているので、読むのに時間がかかる。
胸が痛む。
生後6か月から2~3歳くらいまでの、母親との肌の触れ合い、安心感が、その人の生涯を貫く生きる力に直結している。
そうか、そうだろうなぁ…

まだ、全てを読んでいないのだが、この本は、何となく息苦しさを感じながら生きている人には、おススメだと思う。

ちょっとフライング気味で、ご紹介してごめん。
全部読み切ったら、もう少し詳しい感想などを書きたい。