先日、私が主宰する「マミィズボイススタイル」で、ハーモニーベルと名付けられた、音叉(おんさ)のセミナーを開きました。
周波数の違う音を出す、ふたつの音叉を軽く叩き合わせると、音叉は共振して、「きぃ~ん」という金属音が響きます。
小学校の音楽の授業に使っていた、トライアングルのような、澄んだ金属の音です。
音は空気を震わせて伝わって行きますので、その音の周りには音でできた、空気の波が拡がります。
これが、音波。
音波を身体に当てると、私たちの骨が、その音に共鳴し振動を始めます。
この共鳴が、身体をリラックスさせたり、心身を本来のあるべき姿に戻す効果があるのです。
そこで、ヒーリングや美容などの現場で注目されているのが、音波療法。
ハーモニーベルも、そのひとつなのです。
◆みんな違う音?
ハーモニーベル奏者Kumikoさんの奏でる音は、とても繊細な響きを持っていました。
その音の中にいると、音を身体に浴びているという感じがします。
「温浴」ならぬ「音浴」という言葉が思い浮かんだほどです。
ふわっと身体全体がひらいて行くような、温泉に入っているような心地良さです。
そこで参加者にうつ伏せに寝ていただき、背中の上でKumikoさんに筒型のハーモニーベルを鳴らしていただきました。
すると、不思議な現象が起こったのです。
Kumikoさんは、同じベルの同じ場所を、同じような力で叩いていました。
それなのに、下に寝ている人間が変わると、音がはっきりと変化するのです。
同じベルなのに、人によって音が変わる・・・
そう、これが共鳴の面白さです。
◆私だけの音
私たちは同じ人間だけれども、体格に違いがあります。
骨や骨格がしっかりしている人と、細い骨の人では、音の共鳴が違います。
筋肉の緊張が強い人と、リラックスして身体がゆるんでいる人でも、共鳴の音は変わるのです。
つまり、ベルの音が人によって変わるのは当然のこと。
みんな違った体格や体調ですから、その身体に共鳴して聴こえてくる音も、全て違うのです。
人には人それぞれの「響き」がある、というわけです。
これは、お仏壇の前でおりんを叩いてもわかります。
おばあちゃんが叩く音、お父さんが叩く音、そして子供が叩く音。
同じ力で軽く叩いても、見事に違った音が聞こえてくるはずです。
◆みんなちがって、みんないい
詩人の金子みすずさんも、「ちがってていいのよ!」とおっしゃっていますよね。
私たちは、みんな違った音を持っていて、それぞれに美しいのです。
その音は世界で唯一、あなただけの音です。
バイオリン、フルート、ピアノ、どんな楽器を演奏しても、演奏者が変われば、音の響きは変わります。
同じ実力があっても、同じように演奏しても、身体が違えば、音の響きは違って聴こえるのです。
感じられる世界も、聴こえてくる音も、実は、みんな違っている。
当たり前のことなのに、ハーモニーベルの音を聴くまでは、今ひとつ実感がわきませんでした。
私たちは同じ人間だけど、みんな、違う存在なのですね。
◆私という楽器
共鳴に一番必要なのが、骨。
私たちの身体の中にある骨が、私たちの身体を楽器にしています。
声を出すということは、自分の身体という楽器を演奏することです。
楽器であり、演奏者でもある私たち。
ひとつの身体で、ふたつの役割を同時にこなしている、とても器用な私たち。
私という、世界で唯一の音を出す楽器を、大切にして生きましょう。
この頃は、楽器が壊れかけているのも気づかず、さらに乱暴に扱って、音が出せなくなっている演奏者もいます。
本当に、もったいないことなのです。
楽器の鳴らし方がわかり、心地良く演奏ができるようになると、その楽器の響きは、とても美しく育っていくのです。
難しいことではありません。
誰でも、出来ることです。
あなたが、心の底からその響きを求めれば・・・
メルマガ・呼吸の奇跡☆声の魔法
(2007年7月13日発行号より)
周波数の違う音を出す、ふたつの音叉を軽く叩き合わせると、音叉は共振して、「きぃ~ん」という金属音が響きます。
小学校の音楽の授業に使っていた、トライアングルのような、澄んだ金属の音です。
音は空気を震わせて伝わって行きますので、その音の周りには音でできた、空気の波が拡がります。
これが、音波。
音波を身体に当てると、私たちの骨が、その音に共鳴し振動を始めます。
この共鳴が、身体をリラックスさせたり、心身を本来のあるべき姿に戻す効果があるのです。
そこで、ヒーリングや美容などの現場で注目されているのが、音波療法。
ハーモニーベルも、そのひとつなのです。
◆みんな違う音?
ハーモニーベル奏者Kumikoさんの奏でる音は、とても繊細な響きを持っていました。
その音の中にいると、音を身体に浴びているという感じがします。
「温浴」ならぬ「音浴」という言葉が思い浮かんだほどです。
ふわっと身体全体がひらいて行くような、温泉に入っているような心地良さです。
そこで参加者にうつ伏せに寝ていただき、背中の上でKumikoさんに筒型のハーモニーベルを鳴らしていただきました。
すると、不思議な現象が起こったのです。
Kumikoさんは、同じベルの同じ場所を、同じような力で叩いていました。
それなのに、下に寝ている人間が変わると、音がはっきりと変化するのです。
同じベルなのに、人によって音が変わる・・・
そう、これが共鳴の面白さです。
◆私だけの音
私たちは同じ人間だけれども、体格に違いがあります。
骨や骨格がしっかりしている人と、細い骨の人では、音の共鳴が違います。
筋肉の緊張が強い人と、リラックスして身体がゆるんでいる人でも、共鳴の音は変わるのです。
つまり、ベルの音が人によって変わるのは当然のこと。
みんな違った体格や体調ですから、その身体に共鳴して聴こえてくる音も、全て違うのです。
人には人それぞれの「響き」がある、というわけです。
これは、お仏壇の前でおりんを叩いてもわかります。
おばあちゃんが叩く音、お父さんが叩く音、そして子供が叩く音。
同じ力で軽く叩いても、見事に違った音が聞こえてくるはずです。
◆みんなちがって、みんないい
詩人の金子みすずさんも、「ちがってていいのよ!」とおっしゃっていますよね。
私たちは、みんな違った音を持っていて、それぞれに美しいのです。
その音は世界で唯一、あなただけの音です。
バイオリン、フルート、ピアノ、どんな楽器を演奏しても、演奏者が変われば、音の響きは変わります。
同じ実力があっても、同じように演奏しても、身体が違えば、音の響きは違って聴こえるのです。
感じられる世界も、聴こえてくる音も、実は、みんな違っている。
当たり前のことなのに、ハーモニーベルの音を聴くまでは、今ひとつ実感がわきませんでした。
私たちは同じ人間だけど、みんな、違う存在なのですね。
◆私という楽器
共鳴に一番必要なのが、骨。
私たちの身体の中にある骨が、私たちの身体を楽器にしています。
声を出すということは、自分の身体という楽器を演奏することです。
楽器であり、演奏者でもある私たち。
ひとつの身体で、ふたつの役割を同時にこなしている、とても器用な私たち。
私という、世界で唯一の音を出す楽器を、大切にして生きましょう。
この頃は、楽器が壊れかけているのも気づかず、さらに乱暴に扱って、音が出せなくなっている演奏者もいます。
本当に、もったいないことなのです。
楽器の鳴らし方がわかり、心地良く演奏ができるようになると、その楽器の響きは、とても美しく育っていくのです。
難しいことではありません。
誰でも、出来ることです。
あなたが、心の底からその響きを求めれば・・・
メルマガ・呼吸の奇跡☆声の魔法
(2007年7月13日発行号より)