その昔、ずっとずっと若い頃、あることでメソメソしていたら、ある人からこう言われた。

自分の肩にすがって泣かない!!みっともないよ!

途端に、目が覚めた目

今思うと、「ダメな私」と言ってメソメソしていたのは、楽だったなぁと思う。
「ダメな私」を理由に、何かをやらなくてすむから。
選択権を誰かに委ねて、責任を回避できたしね。

相変わらずダメさ加減は変わらないけれど、わざわざ「ダメな私」とは思わなくなった。
「ダメじゃない」とも「素晴らしい」とも思わないけれど、「逃げない私」には、なれたかな。

自分で選んで、自分で歩く。
選んで、行動する。
それだけ。

そして、選んだ結果の責任も、全て自分で引き受ける。
逃げない。

これが、別の意味で楽なことに気付いた。
以前のように、心身ともにきゅうくつじゃない。
自由。

そうしたら、人の目が気にならなくなった。
人にどう思われるかと、怯えなくなった。

私は私として、堂々としていられる。
「ダメな私」ではあるけれど、堂々としていられる。

声にも、それは表れる。
20代の時よりも、今の方が音域も声量も格段に伸びた。

もちろん受け取る人には、好き嫌いもある。
全ての人に受け入れられるわけじゃない。

それも承知の上で、今私は、私でいることに安心していられる。

これを…

開き直りとか、年の功とか言うのだそうだ。ダウン