友人と会うと、必ず「体調が悪い」の自慢大会が始まる。
私の年代は、一気に身体が変わる時期だから、やれ目が見えにくくなっただの、眠れないだの、しわやシミが増えただのと、自慢げに発表し合うガーン

不思議なことに、そう言っていると気持ちが落ち着く。
私だけじゃない…
と、安心するからだろうか。
相手の体調を知って、心の奥底で、私はまだまだ大丈夫だと確認しているからだろうか。

そのせいなのか、この頃、ちょっとでもほめられると、いきなり宙に舞い上がるアップ
「え~!お若いですね~!」
などと言われると、「もっと言ってくれ!」と舞いながら、目まで欲深そうにきらめく目
「お若い」と言われている時点で、すでにアウトなんだが、そんなことにも気付かないでウキウキしたりするクラッカー

昔は、ほめられても、ヒネていたので嬉しくなかった。
そんなことはない、もっと頑張らなければ、上に行かなければ私には価値がないとまで思っていた。

さすが50代に突入すると、思考がシンプルになるらしい。
自分をほめるのも、ほめられるのも、嬉しくて仕方ない音譜
しかも余分な力も抜けてくるので、至って楽ちん。

いや、余分な力が使えなくなるだけなのだが、その力を手放した方が楽なのだ、と言うことに気付けたからかも。

もう、いいや…」と、あきらめることは、ある意味大事。

それは、自分も他人もゆるし受け入れることにつながる。
そして、そのゆるしは、自分の心と身体をゆるめることにもつながる。

あきらめてから始まる何か、もあるはずだし。

ブツブツと、ご機嫌に愚痴でも言いながら、軽やかに笑って生きて行ければ、それで良しなのだ。